【千と千尋の神隠し】2001年公開日本アニメ映画。トンネルの向こうに広がる不思議の町に迷い込んだ10歳の少女、千尋の成長と友愛を描いた物語。
映画情報
上映時間:125分
興行収入:316億8,000万円
監督・原作・脚本:宮崎駿
声の出演:柊瑠美(千尋)、入野自由(ハク)、内藤剛志(お父さん)、沢口靖子(お母さん)、夏木マリ(湯婆婆)、菅原文太(釜爺)、我修院達也(青蛙)ほか
スタジオジブリ最大のヒット作となった本作『千と千尋の神隠し』は少女、千尋が不思議な町の奇妙な住人達と交流しながら成長していく物語となっています。
テーマの奥深さと繊細なタッチで描かれるジブリの温かみある絵は、公開から年月を経ても色あせることのない不思議な魅力にあふれています。
キャッチコピーは、トンネルの向こうは、不思議の町でした。
※現在ジブリ作品はどの動画配信サービスでも配信されていません。
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あらすじ1/6奇妙なトンネル
10歳の少女、荻野千尋はごく普通の女の子。夏のある日、両親と千尋は引越し先の町に向かう途中で森の中に迷い込み、そこで奇妙なトンネルを見つけます。
千尋は怖がり、帰ろうと言いますが、両親は好奇心からトンネルの中へと進んでいきます。仕方なく後を追いかける千尋。
トンネルの向こうには広大な草原があり、その先には不思議な町がありました。
両親と千尋は誰もいないひっそりとした街を散策し、途中にあった美味しそうな食べ物につられて、誰の断りもなしに食べ始めてしまいました。
しかしその食べ物は神々のものでした。両親は呪いをかけられ、豚になってしまうのでした。
怖いもの知らずだなー。
あらすじ2/6名前を奪われた千尋
パニックになった千尋は両親のもとから離れ、ある少年と出会います。少年の名前はハク。
ハクは千尋を助けるため、町の先にある「油屋」と呼ばれる湯屋で働くよう助言します。
千尋はハクに言われた通り、湯屋に着くと、油屋の主人である湯婆婆にここで働かせてほしいとお願いしました。
湯婆婆は千尋の名前を見て言いました。
「贅沢な名だね。」
すると紙に書いた「荻野千尋」の文字が浮かび上がり、「千」という文字だけを残して湯婆婆の手の中に消えていきました。
千尋は湯婆婆との契約によって名前を奪われてしまったのでした。
千尋は千と名付けられ、湯屋で働くことになりました。
自分が千尋だったら絶対泣いちゃう!
あらすじ3/6ハクを救うため
湯屋での生活は千尋のこれまでの生活と180度違い、過酷できついものでした。しかし持ち前の明るさで頑張る千尋は徐々に元気を取り戻し、クサレ神を助けるほどにまで成長するのでした。
ゴミが全部とれていくのが観てて気持ちいい。
カオナシの侵入
ある夜、不気味な姿をしたカオナシをお客様だと勘違いした千尋は湯屋に招き入れてしまいます。
湯屋に侵入したカオナシは人々の欲望をエサにどんどん大きくなり、湯屋で暴走していきます。
その頃、ハクは湯婆婆の命令によって、双子の姉である銭婆から契約印と呼ばれるハンコを盗み出していました。
そしてそのハンコの呪いでハクはひどい怪我を負って帰ってきました。
龍の姿のハクを見つけた千尋は、あれがハクだとすぐに気づき、すぐさま駆けつけます。そして河の神からもらった苦団子を与えるとハクは黒い異物を吐き出し、人の形に戻っていったのでした。
なんとか一命を取り留めたハクでしたが、予断を許さない状況に千尋は、ハクを助けるため銭婆のもとへ行く決心をします。
そして千尋は暴れていたカオナシの前に立ち、苦団子の残りを食べさせます。
するとカオナシは苦しみだし、にごった泥を吐き出しながら、さらに暴れ始めました。
千尋はなんとか暴走したカオナシを振り切り、銭婆のもとへ向かう列車に乗り込みます。
しばらくして後を追いかけてきたカオナシも徐々に元の姿を取り戻し、千尋の隣に座ったのでした。
やっぱり何回観てもシュールだなぁ。
あらすじ4/6ハクの真実
銭婆のもとにたどり着いた千尋は、銭婆に真実を聞かされます。
実はハクの怪我はハクを操るために湯婆婆がかけた魔法によるものだったのです。
千尋は銭婆にお守りとして髪留めをもらい、髪を束ねます。そこへ怪我から回復したハクが龍の姿で飛んできました。
千尋はハクの背中に乗って飛び立つと昔、ハクに会ったことを思い出します。
幼いころ、千尋は「コハク川」という名前の川でおぼれていた時にハクと会っていたのでした。
「思い出した。あなたの本当の名前はコハク川。」
それを聞いたハクは龍の鱗が次々とはがれていき、人間の姿に戻ります。ハクは自分の本当の名前を思い出し、千尋に感謝します。
千尋とハクは大空の中、手を取り合って喜び、涙したのでした。
しかもタイミング良く、お迎えに来てくれて帰りは楽に油屋に戻れるなんて最高にナイスガイだなぁ。
あらすじ5/6千尋の選択
湯屋に着くとハクは、湯婆婆に千尋と両親を開放するように言います。湯屋の仲間たちも千尋を想い、解放するように促しました。
怒った湯婆婆は、千尋にある試練を与えます。それは油屋の前に集めた豚の中から、両親を言い当てることが出来たら自由にするというものでした。
集められた豚を真剣なまなざしで見つめる千尋。そして千尋は言いました。
「おばあちゃん、だめ。ここにはお父さんとお母さんがいないの。」
「いない?それがお前の答えかい?」
「・・・うん。」
すると湯婆婆の手に握られていた千尋との契約書がバラバラにはじけました。驚く湯婆婆。
「大当たり~!!」
油屋の従業員たちが叫び、周りで見守っていた仲間たちも喜びます。
豚は油屋の従業員たちが化けていて、その中に両親はいなかったのです。
湯婆婆はしぶしぶ、千尋を自由にすることになりました。
ずるい・・・ずる過ぎる湯婆婆…!
あらすじ6/6元の世界へ
千尋はみんなに別れを告げ、最初の草原まで走ります。
見送りのため一緒に来たハクは、両親は先に戻っていること、トンネルを出るまでは決して振り向いてはいけないことを伝えます。
「ハクはどうするの?」
千尋はたずねました。
「私も元の世界に戻るよ。平気さ。本当の名前を取り戻したから。」
「またどこかで会える?」
「うん、きっと。・・・さあ、行きな。振り向かないで。」
千尋がトンネルの前に着くと、人間に戻った両親が待っていました。両親と一緒に歩く千尋。
トンネルを抜けると千尋は振り返ります。トンネルは最初に見たときの奇妙さはなくなり、ごくありふれたトンネルに変わっていました。
「・・・。」
千尋は不思議な町のこと、油屋での出来事を忘れていました。千尋と両親は車に乗り、その場を後にします。
千尋の頭には銭婆からもらった髪留めがきらりと輝いているのでした。
きっとどこかでハクと再会できると信じたくなる良い終わりだったね。
観終わった後の感想
ジブリ特有の絵の温かみや雰囲気、音楽はさすがですね。一気に世界観に吸い込まれてしまいました。
今では日本を代表する名作となった『千と千尋の神隠し』。これからも地上波で放送されるたび観る人を釘付けにしてやまないことでしょう。
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