映画【インセプション】あらすじネタバレを感想・解説付きで紹介!(前編)

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映画情報

インセプションタイトル前編

出典「インセプション」より

【インセプション】2010年アメリカ映画。夢の中に潜入することができる近未来。ターゲットの夢に潜入してアイデアを盗むエクストラクションという技術を使い、潜在意識から情報を抜き出す産業スパイを描いたSF映画。

巨匠クリストファー・ノーランが構想20年をかけて制作した今作は幻想的でありながら、ち密かつ重厚なストーリー構成で観る人を引きつけてやまない傑作となった。

「インセプション」とはなにか。人生を取り戻すため難易度の高いミッションを受けたコブたちに待ち受けるものとは。多くの議論を巻き起こしたラストシーンは必見。

全米脚本家組合賞オリジナル脚本賞受賞作品。第83回アカデミー賞では作品賞、脚本賞、撮影賞、視覚効果賞、美術賞、作曲賞、音響編集賞、録音賞の8部門にノミネートされ、撮影賞、視覚効果賞、音響編集賞、録音賞の4部門を受賞した。
キャッチコピーは、「お前の脳へ潜入する」

原題:Inception
上映時間:148分
監督:クリストファー・ノーラン
出演:レオナルド・ディカプリオ(コブ)、渡辺謙(サイトー)、ジョセフ・ゴードン=レヴィット(アーサー)、キリアン・マーフィ(ロバート・フィッシャー)、エレン・ペイジ(アリアドネ)ほか

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インセプションの予告編 動画

映画『インセプション』予告編

あらすじ1/8「波打ち際に倒れている男」

波打ち際に男が倒れていました。男の名前はコブ(レオナルド・ディカプリオ)。
コブはやってきた男たちに連れられ、ある屋敷に行きます。そこは金屏風が並ぶ豪華な和室だでした。中央テーブルの向かいに老人が座っています。

老人はコブに言いました。
「私を殺しに来たのか・・お前を見たことがある。」

このシーンはのちのち重要なキーとなってくるのですが、次の場面に切り替わると老けた渡辺謙が若返っているので混乱する人も多いかもしれません。
冒頭のシーンと次の場面とでは分けて考えたほうがいいです。
序盤から意味不明な展開・・。映画を観ていくと色々とつながっていくのかなー。
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あらすじ2/8「頭の中に潜入する」

場面は変わり、コブは屋敷の中でサイトーと呼ばれる日本人(渡辺謙)と会食をしていました。コブはサイトーの夢の中にいたのです。コブはいつもの手法でターゲットをだまし、味方を装いながら夢の中でこっそりとアイデアを盗もうとしていました。

しかしサイトーは一枚上手でした。コブの妻、モルの裏切りによってここが夢だということに気づいていたのです。コブたちは頭の中にあるアイデアを狙って潜入してきたエクストラクターでした。

エクストラクター⇒夢に潜入してアイデアを盗む産業スパイのことです。

サイトーにまんまとやられたコブは、一足先に目覚めた仲間のキックによって夢であるこの屋敷を脱出して、とあるアパートの一室で目を覚ましました。作戦は失敗でした。対策を立てる間もなく、同じ部屋で眠っていたサイトーも目覚めます。

サイトーとコブたちはもみ合いになりました。じゅうたんの素材がウールではなくポリエステルだったことから、サイトーがここも夢であることに気づいてコブたちを称賛したのでした。

「夢の中にもうひとつ夢をつくるとは。そんな奴は初めてだ。」

その後コブたちは現実世界で目を覚ましました。現実では新幹線車内でメンバーとサイトーは向き合いながら眠っていたのでした。まだ眠ったままのサイトーを置いてコブたちは早々に立ち去ります。

「俺は京都で降りる。あとは自己責任だ。」

インセプション解説

序盤から映像美とち密な伏線がとめどなく展開されていって理解が追いつかない人も多いのではないでしょうか。このシーンはエクストラクトと呼ばれるアイデアを盗む手法と夢の構造を説明しています。なんとなくで流し見していても後からわかってくるので安心してください。
怒涛のような展開だけど、難しすぎてよく分からない・・笑。でも映像が凄すぎて全然観ていられる!

あらすじ3/8「サイトーからの依頼」

作戦が失敗に終わり、依頼主のコボル社から命を狙われることになったコブたちは用意していたヘリで逃亡を図ろうとします。しかしヘリの扉を開けるとそこにはサイトーがいました。サイトーはコブにある依頼をします。夢の中でアイデアを抜き取るエクストラクトではなく、アイデアを植え付けるインセプションをしてほしいと。

  • エクストラクト⇒頭の中のアイデアを盗む
  • インセプション⇒頭の中にアイデアを植え付ける

通常ではありえない難易度のインセプションという依頼に、最初コブは断るがサイトーのひと言で立ち止まります。

「子供に会いたくはないか?」

インセプションを成功させれば、おまえのアメリカでの犯罪歴を消す手伝いをするとサイトーは言いました。コブはその約束が本当だという保証がほしいと言います。そしてサイトーは返し刀にこう言いました。

「保証はできない。信じて飛び込んでもらうしかない。それともこのまま老いさらばえていくかだ。後悔をかかえたまま。・・メンバーを集めろ、コブ。」

コブの複雑な事情

コブは義父が教授を勤めている大学に足を運びました。そして優秀な夢の設計士を紹介してほしいと言ったのでした。義父から自分で設計すればいいじゃないかと言われたコブは事情を話します。
自分で設計すると、死んだはずのモルが必ず俺の邪魔をしに来る。俺に夢はもう作れない。今回のミッションが成功すれば、子供たちがいる家に戻れるかもしれない。協力してほしい。

教授の義父はしぶしぶ優秀な才能を持つ学生をひとり紹介しました。名前はアリアドネ。まだあどけなさの残る女性でした。

冒頭に登場した女性はコブの奥さんだったのか!しかももう死んでいて幻覚だったなんて衝撃の事実!!

あらすじ4/8「夢の階層と時間の凝縮」

「2分やる。1分で解ける迷路を作ってくれ。」

コブはそう言ってアリアドネに紙を渡しました。アリアドネは円の迷路を即座に作り、見事合格します。
アリアドネをカフェに連れていきコブは夢の説明を始めました。

夢の主と潜在意識
夢の中では思うままに何でも作れるが、大胆な改変を行えば、夢の主(ホスト)の潜在意識に敵対視されてしまいます。それはやがて攻撃に変わり、最終的には殺されてしまうのでした。これは防衛本能の一種で異物と認識した白血球が病原菌を追い出そうとする行為に似ています。
夢からの脱出方法
夢から目覚める方法は、みっつあります。

  • ひとつは夢の中で死ぬことです。死ねば強制的に目を覚まします。
  • ふたつめは現実世界でのキック(衝撃)を加えることです。とくに落下感を加えることで目覚めることができます。
  • 3つめは自然覚醒です。鎮静剤や睡眠薬を服用している場合は、薬効が切れてタイムアップになると自然に目が覚めます。
夢の1時間は現実の5分
夢の中では時間が凝縮されるので、夢での1時間は現実の5分に相当します。夢の階層が深くなればなるほど、時間の凝縮は倍々になっていきます。
夢の階層構造
夢には階層があります。1層目、2層目、3層目と階層をおりるごとに夢は不安定になり、深層意識に深くつながっていきます。さらにおりるとそこは虚無となり、時間の凝縮によって永遠のような時が流れる世界となります。虚無から抜け出すには死ぬしかありません。
夢と現実を判別するトーテム
トーテムコマ

出典「インセプション」より

ここが夢か現実か判別するにはトーテムと呼ばれるアイテムが有効です。トーテムは他人に触らせてはならず、自分だけが知る重さや質感をともなう物質でなければならないそうです。人によってサイコロであったり、チェスの駒であったりします。

コブのトーテムはコマです。もともとトーテムの概念はモルの発案によるもので、モルが愛用していたコマをコブは使用しています。判別方法はコマを回すことです。コマは現実世界では、勢いがなくなると止まりますが夢では回り続けます。

夢か現実かを判別するトーテム。ほかの人は何を使っているんだろう・・?

あらすじ5/8「メンバー集めに走るコブ」

コブは偽装師イームスをスカウトするため、コボル社の庭であるモンバサに行きます。モンバサでコボル社の人間に見つかったコブは殺されそうになりながらも、サイトーの助けによってイームスの引き入れに成功したのでした。

偽装師イームスの加入

イームスはインセプションの経験者でした。前回のインセプションでは、植え付けたアイデアは定着せず失敗に終わったそうです。アイデアを植え付けるには深層意識を誘導して、自ら考え出したアイデアであると思わせなければいけません。そのためターゲットの調査を入念におこない、その人の行動原理に沿った作戦を立てる必要があるのです。

ミッションはフィッシャー社の解体!

コブはサイトーにそろそろミッションの内容を教えてほしいと言いました。サイトーは最低限のことしか明かしていなかったのです。コブはサイトーに詰め寄り、インセプションがとても難しい任務であることと、隠し事がある状態では任務を遂行できないことを伝えました。

サイトーは少し考えて、すべてを話しました。
ミッションの内容はフィッシャー社の解体でした。
「フィッシャー社はエネルギー関連の事業で50%以上を独占する巨大企業だ。わが社はこれまでなんとかあらがってきたが、それももうすぐ徒労に終わる。エネルギー関連の事業が独占されれば世界は混乱に陥ってしまう。なんとしてでも阻止しなければいけない。そのためにはフィッシャー社の跡取りであるロバート・フィッシャーを誘導して会社を解体するように仕向けなければならない。」

コブたちは話し合いました。
インセプションでロバートにアイデアを植え付けて、より自然に会社を解体させるには、親父との仲を利用するしかありません。ロバートの父であるモーリス・フィッシャー(現会長)は息子に厳しく、愛情をあまり注いでいませんでした。そこを上手く誘導できればアイデアを植え付けることができるはずです。

インセプションはネガティブな感情よりもポジティブな感情のほうがアイデアが定着して、より深層意識に根付きやすいそうです。

  • クソ親父の会社なんて潰してやる!⇒×
  • 父を超える会社を一から作る!⇒○

ロバートの父から息子へ愛を込めた贈り物を送ることでロバートの深層意識にアイデアを植え付けやすくなるはずです。

調合師ユスフの加入

コブは、次に強力な鎮静剤を調合できる調合師ユスフの元に行きメンバーに誘います。ユスフはコブに尋ねました。

「・・2階層か?」
「いや、3階層だ。」

ユスフは驚きながらもメンバーに入ることを了承します。これで作戦メンバーはそろいました。

ついにメンバーが揃った!いよいよインセプションが始まる!

あらすじ6/8「インセプションの全容」

ロバートの父は病床に伏せっていました。寿命が近いらしい。父が死去すれば、必ずロバートは飛行機に乗って葬儀に出向くはずです。そこが最大のチャンスだそうです。
サイトーはエアラインごと買い取り、作戦に備えました。

作戦の全容はこうです。

  1. 飛行機内でロバートを眠らせて、ロバートの夢に潜入する。
  2. 1階層目の夢でロバートを誘拐する。父からの最後の贈り物を渡せと脅す。※そんなものはない
  3. 2階層目で側近のピーターが裏切っていたことをほのめかす。誘拐の黒幕に仕立て上げることで、それほど父からの贈り物は重要だと思わせるため。
  4. 3階層目ではピーターの夢に行くことで、ピーターが隠していた父の真実を自らの意思で探しに行かせる。
  5. 父の金庫にたどり着かせ、その金庫を開けると父との思い出の品が出てくる。父は自分のことを想ってくれていたんだと思わせる。
  6. 父からの遺言には、「私の真似をするのではなく、自分の道を切り開いてほしい。」と書いておく。父親との感動的な和解を演出することで脳にアイデアを定着させる。

このインセプションが成功すれば、ロバートの潜在意識に深くアイデアが植え付けられます。そうなれば、自分の力で父を超えるためロバートはフィッシャー社を解体するでしょう。
ミッションの持ち時間は飛行機が飛んでいる数時間。時間の凝縮効果で1階層目の夢では約1週間、2階層目の夢では約6カ月、3階層目の夢では約10年の猶予があります。

コブはメンバーと打ち合わせをしました。今回のミッションでは夢の階層は3階層まで潜り込みます。よりアイデアを定着させやすくするためです。
それにともなって調合師ユスフに特別な鎮静剤を調合してもらいました。強力な効き目で3階層まで安定したクリアな夢を共有できるそうです。それでいて三半規管を揺らすこと(キック)ですぐに目を覚ますことができる優れものです。今回の任務ではこのキックが重要になってきます。

合図は音楽。キックで階層を上れ!

ミッションにはキックのタイミングを合わせることが必要不可欠になります。そこでキックの合図として音楽を寝ている人間に聞かせて、それをキックの合図にすることが決定します。

キックの説明
キックはただ寝ている人間をはたくのではなく、落下感をともなった衝撃を加えなければいけません。またキックはひとつ上の階層からでないと夢からは覚めません。

例えば3層目にいるコブを現実世界に引き戻す場合、まず2層目で寝ているコブを仲間のキックで引き上げる必要があります。次に2層目で目覚めたコブを引き上げるには、ひとつ上の1階層目の仲間が寝ているコブをキックして引き上げていきます。

このようにキックは隣り合った階層にしか効果はないので、3層目にいるコブをいきなり現実に引き戻すことはできません。3層、2層、1層と順々に引き上げていかなければならないのです。

3階層も夢の中に潜るのか・・。こんなアイデアを思いついたクリストファー・ノーランの頭の中がみてみたい笑。

あらすじ7/8「コブの隠している真実」

アリアドネは、コブの過去に不安を持っていました。なぜ国際指名手配されているのか。なぜ妻のモルは死んでしまったのか。好奇心と一抹の不安を拭いたいという一心から、コブが眠っているところにドリームマシンでアクセスしてコブの夢に潜入することにしました。

モルと子供たち

アリアドネが夢に潜入するとむき出しの古びたエレベーターがありました。それに乗り、下におりると、そこにはコブとモルが会話をしています。モルがアリアドネの存在に気づき睨みつけました。コブはあわててアリアドネを連れてエレベーターに乗ります。
アリアドネはコブに問いつめます。モルに何があったの?なぜ死んでしまったの?エレベーターのボタンにはBと書かれた地下へのボタンがありました。この地下に行けばあなたの隠している真実があるのね?
コブは君が知らなければいけないのはここだと言い、ある家でおりました。家の通路を通ると、部屋がありました。そしてその向こうには開けた草原が広がっていました。子供たちが背中を向けて楽しそうに遊んでいます。

コブは言いました。
右の男の子は、ジェームズ。左の女の子はフィリッパです。僕が名前を呼べば振り返ってくれるはずなのに・・。
いつも呼ぼうとすると子供たちは行ってしまう。あの子たちの顔を見るためには現実で会わなければいけないんだ。

アリアドネは、悲しそうな表情を浮かべるコブから少しずつ距離を置き、隙をついてひとりでエレベーターに乗り込みました。そして地下に続くBと書かれたボタンを押しました。
エレベーターが地下に着くと、そこはホテルの一室につながっていました。

部屋は荒らされていました。そこにはモルがいました。モルはアリアドネに愛について語ると狂気の目で睨みつけます。そしてアリアドネに襲いかかりました。そこへコブがやってきて、アリアドネを助け出します。エレベーターに乗って逃げたところで2人は目を覚ましました。

コブの子供たちに対する愛情が伝わってきて泣けてくる。それにしてもモルとの間に何があったんだろう。なんか闇を感じる。

あらすじ8/8「フィッシャーの死と作戦開始」

現会長のフィッシャーが死にました。チャンスです。飛行機内のミッションが成功すればその場でサイトーが一本電話をかけます。それでコブはそのままアメリカに帰れる手はずになっています。
コブたちは、飛行機に乗り込み、あとから乗ってきたロバートの水に薬を混ぜました。

ロバートが眠ったのを確認するとメンバーもドリームマシーンを使って夢の中へ潜入しました。

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~観終わった後の感想~

色々な言葉と概念がいっぱいだった前編。いよいよここから本編ともいえる後編がはじまるのか。

映画自体は前編、後編に分かれているわけではないんですが、文字数が増えすぎてしまったのでページを前編、後編に分けさせていただきました!

後編のあらすじを読みたい方は、映画【インセプション】あらすじネタバレを感想・解説付きで紹介!(後編)にどうぞ!

前半はエクストラクト、インセプション、夢の階層構造や虚無の存在、キックの定義など専門用語や世界観についての説明が主体で、ほとんどの時間をそれに使っている感じですね。

1回観ただけでこの映画を完璧に理解できる人っていないんじゃないだろうかってくらい本当にち密で伏線もうまく張り巡らせているんで一時も油断できない映画です。(僕の理解力が足りないだけかもしれませんが・・笑)

視覚的に幻想的な映像が多いので説明だらけの前半でも飽きさせない工夫はさすがでした!後編は怒涛の展開でひやひやさせられっぱなしですが、それだけではなく、何か考えさせられる深みのあるお話となっていますので、よければ後編も観ていってください!