映画【インセプション】あらすじネタバレを感想・解説付きで紹介!(後編)

インセプションタイトル後編

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あらすじ1/7「第1階層目の夢(雨の街)」

ロバートの夢に潜入したメンバーは、インセプションを成功させるため作戦を開始しました。

雨の中、車に乗るコブたち。イームスはタクシーをジャックした後ロバートを乗せて誘拐することに成功します。そのまま連れ去ろうとすると、街のど真ん中に列車があらわれて車に激突ししました。立て続けに銃声が鳴りひびきます。コブたちは何者かに襲撃されていたのでづ。激しい銃撃戦になり、サイトーは胸を撃たれてしまいます。間一髪、工場跡に逃げ込むコブたち。なんとか敵をまいたようでした。

コブの隠していたリスク

ロバートは潜在意識を武装化する訓練を受けていました。先ほどの襲撃はそのせいだったのです。コブは怒りました。情報不足だ!だからあれほど調査は入念にしろっていったのに!メンバーに叫ぶコブ。

潜在意識の武装化⇒インセプションの世界では、アイデアを盗まれないように専門家の指導の下、潜在意識を武装化する訓練を受けることがあります。

サイトーの傷が深く血が止まりません。イームスはサイトーに銃を向けました。これでは作戦についてこれない。いますぐ楽にしてあげよう。
イームスは、サイトーを撃つことで目覚めさせ、ミッションからリタイアさせようとしたのです。そこにコブが止めに入りました。

「待て!撃つな!撃てば虚無に落ちるぞ!」

一同は混乱します。死ねば目覚めるはずなのに、なぜ虚無に落ちるんだ?イームスはコブに詰め寄りました。

コブの代わりに調合師のユスフが答えます。
「通常は死ねば目覚めるが、今回は夢を3階層目まで下る。それに耐えうるよう強力な鎮静剤を使っている。鎮静剤が強すぎるため、今回に限り夢の中で死ぬと現実で目覚めず、虚無に落ちてしまう。」

虚無に落ちると永遠の時間が流れているため、現実で目を覚ますころには、精神が崩壊している可能性があるようです。脳がぐちゃぐちゃになった植物人間と化してしまうかもしれないということでした。

なんだって!そんな話聞いてないぞ!イームスが言いました。もめるメンバー。
夢を抜けるには殺される前にキックで上がっていくしかなくなったのでした。

仕方なくメンバーは作戦を続行することにします。
メンバーは覆面をしてロバートを奥の部屋に監禁しました。

病室にある金庫の番号を教えろとロバートを脅します。ロバートは知らないと言いました。
偽装師イームスが会長の側近であるピーターに偽装して部屋に入ります。傷だらけのピーターをみてロバートが心配しました。偽ピーターは拷問されたフリをしてロバートに言いました。

「金庫の番号は君が知っているはずだ。誕生日とか思い出の日付かもしれない。」

「そんなもの知らない。父との思い出はほとんどないんだ。母が死んだときもあいつは、何も話すことはないと言ったくらいだ。」

「金庫の中身は、おまえへの贈り物だと聞いている。フィッシャー帝国を分割させるほどのものらしい。」

「そんなの信じられない。父は僕に言ったんだ。おまえには失望したって。」

通常なら死ねば目覚めるはずだったのに。死ねば戻ってこられない虚無に落ちるなんて怖すぎる・・。
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あらすじ2/7「モルの死の真相」

そのころ、アリアドネはコブを工場の隅に連れていき、詰め寄りました。あなたの隠していることを話してほしい。
そしてコブは観念したように話し始めました。

コブのインセプション

コブとモルは夢の中で自分たちの世界を創りながら仲良く暮らしていました。夢の中の時間にして50年ほど経っていたようです。そこは何層もおりた虚無に近い深さの階層だったそうです。

2人は夢での生活が長くなるに連れて、ここが現実か夢なのか分からなくなっていました。モルは金庫の中にトーテムを入れて、この夢こそが現実であるとしました。しかし反対にコブは現実に帰らなければならないと思い始めていました。現実で家族と暮らすため、モルの金庫を内緒で開け、中にあったトーテムをそっと回したのです

コブはその後、モルに金庫の中身を確認するように誘導します。そしてモルが金庫を開けるとそこには回り続けるコマがあります。モルはそれをみて決心します。ここは現実じゃない。夢なんだ。

2人は現実に帰るため死ぬことを選びました。

その後コブとモルは夢から覚めたのでした。しかしモルの頭の中には、回り続けるトーテムがいつまでもありました。コブの行為で、現実が夢であるというアイデアを植え付けられてしまっていたのです。

インセプションは深く根づき、モルの精神を侵していきました。現実に帰ってからも夢から覚めなければならないという強迫観念がモルを危うい行動にうつしてしまったのです。

ある夜モルはコブにも目を覚ましてもらうため、ホテルの部屋を荒らして偽装工作をしました。自分が死んだとき犯人はコブになるように。

コブがホテルの部屋に入るとモルは向かいの部屋から飛び降りようとしていました。コブはあわててそれを止めようとするが、モルは聞きません。ここが夢だと信じ切っているモルは「あなたも早く目を覚まして。」と言って飛び降りて死亡したのでした。

コブはその後、モルの偽装工作によって犯人に仕立て上げられ、アメリカを離れるしかありませんでした。

壮絶な夫婦関係・・。一緒に死んでほしいから偽装工作してコブが生きていたら犯人になるように仕立て上げるなんて、サイコパ・・、いや最高の奥さんだなあ。

あらすじ3/7「第2階層目の夢(ホテル)」

ロバートに金庫の存在とそれが父からの重要な贈り物であるという刷り込みに成功したコブたちは、車に乗って移動することにしました。

一同は調合師ユスフひとりを残して、車の中で眠り、第2階層目の夢に向かいます。

禁断のMr.チャールズ作戦

ホテルのバーにて、ロバートは女性と話しています。そこへコブがやってきてロバートに話しかけます。女性は帰り、ロバートとコブは2人で話し始めました。コブは自らの名前をチャールズと名乗りました。コブ扮するチャールズは唐突にこう言いいました。

・・今あなたがいるのは夢の中ですよ。

1階層目ではユスフが襲撃を受けながら、車で逃げていました。そしてその影響で2階層目のホテルも不自然に揺れていました。

Mr.チャールズ作戦⇒ターゲットに夢であることをバラして、自分は潜在意識の武装化によってあなたを守るために生まれたという嘘をつき、手っ取り早くふところに入り込む作戦。

ロバートにここが夢だと信じ込ませ、自分が味方であると思わせることに成功したコブは、さらに金庫の重要性を説きました。ロバートにインセプションを定着させやすくするためです。

一方、サイトーは時間の凝縮によって猶予ができたので、第2階層目では通常通り動けるようになっていました。アーサーとアリアドネはホテルで爆弾の準備をしています。(キックの準備)

サイトーの疾患状況⇒第1階層目で致命傷を受けたサイトーだが、第2階層目に入ると、時間の流れが遅くなるので、傷の疾患も遅くなり、動けるようになっています。

イームスがピーターに偽装してコブとロバートのいる部屋に入りました。コブたちは偽ピーターを捕まえて、こいつが黒幕だとロバートに言いました。ロバートは激しく動揺したが、それほど金庫の中身は重要なものであると認識したのでした。

作戦は成功です。あえて側近のピーターを裏切り者に仕立て上げることで、夢にリアリティーを与えつつ金庫の重要性を深く認識させることができたのです。

コブはロバートに言いました。
「ピーターはまだなにか隠している。あなたの父が何を残したのか、ピーターの潜在意識に潜入して真実を確かめる必要がある。あなたは真実を知るべきだ。」

ピーターは観念したように言いました。

「金庫の中身は、父から息子への挑戦状だよ。」

それを聞いたロバートは決意します。
ピーターの夢に入り、真実を確かめてやる。
第2階層目にはアーサーを残しました。コブたちはいよいよ第3階層目の夢に突入します。

サイトーは虫の息だけど、深く潜ることで延命できているんだね。ハラハラ

あらすじ4/7「第3階層目の夢(雪山の武装病院)」

辺り一面真っ白でした。ここは雪山でした。突如大きな雪崩が起きます。第2階層目のアーサーが敵に見つかり襲撃されている影響かもしれません。一同は急いで、武装された病院内に入らなければなりません。強行突破するしかありません。

そのころ、第2階層目のアーサーは、第1階層目の揺れの影響を受けた不安定な重力下で敵とホテルで戦っていました。1階層目のユスフも襲撃から逃げきれず、橋の上で追いつめられていました。

3階層の雪山でも激しく銃撃戦が繰り広げられていました。
襲撃は1、2、3層と同時で行われ、上の層に衝撃が加えられるたび、下の層の夢は不安定になっていきました。事態はひっ迫した状態です。

早すぎる合図

1階層目のユスフへの襲撃は激化して限界にきていました。ユスフは眠るみんなの耳にヘッドホンをつけ、音楽を鳴らし始めます。そして橋の上から車ごと突っ込み、飛び降りました。

「早すぎる・・。」

3階層目のコブたちはうっすらと聞こえ始めた音楽に焦りました。

一方2階層目のホテルはユスフが車から飛び降りた影響で無重力状態になっていました。アーサーは無重力下で敵を撃退しながら、ひもで眠るメンバーをくくりエレベーターに押し込みます。そして用意していた爆弾を使ってエレベーターの箱ごと爆風で全員に衝撃(キック)を与えるため準備をしました。

3層目コブたちは、アリアドネに最短ルートを教えてもらったおかげで病院内に潜入することに成功しました。しかし後ろから現れたモルの襲撃でロバートは撃たれてしまいます。ロバートは倒れました。

モルの亡霊の正体⇒夢の中にあらわれるモルは、コブの罪悪感の象徴であり、コントロールできません。夢に入ると必ずあらわれ、コブの邪魔をします。

一方サイトーの傷も広がり始めていました。3階層まで潜ったが傷の進行は早いようです。サイトーは倒れこみ、瀕死の状態です。

状況は最悪でした。ロバートの意識は戻らないし、処置も手遅れです。じきに死んでしまうだろう。イームスが言いました。

失敗か・・。
ロバートが親父の病室にたどり着いていたらインセプションは必ず成功していたはずです。

みんながあきらめかけた中、アリアドネが言いました。ロバートが落ちた虚無に入り、ロバートを救い出そう。イームスがタイミングを合わせて電気ショックを与えれば虚無から抜け出して第3層目で意識が戻るはずよ。

コブはイームスと瀕死のサイトーを3層目に置き、最後の望みを賭けて虚無に入ることにしました。

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あらすじ5/7「虚無への突入」

コブとアリアドネは虚無へと入りました。そこはコブの潜在意識が色濃くあらわれた世界でした。
コブは言います。
「ここにはモルもいるはずだ。必ず俺の邪魔をしに来る。だからモルを探せば、ロバートの場所もわかるはずだ。」

建物の一室に入る2人。そこにはやはりモルが居ました。

「アイデアはウイルスのようなものだ。一度感染すれば逃れられない。」
コブの言葉の意味をアリアドネは理解しました。

コブの二重インセプション⇒コブはモルにここが現実ではない夢だというインセプションをかけましたが、それによって起こった悲劇によってコブ自身もまた、罪悪感から夢ではモルがあらわれて必ず自分の邪魔をしにくるというインセプションにかかっていたのでした。

「君が現実に疑問を抱くようになったのは俺のせいなんだ。インセプションが可能だと言ったのは前回やったことがあるからだ。自分の妻を使って。」

「俺は君にあるアイデアを植え付けた。単純だけどすべてを変えてしまうアイデアだ。」
「俺は知らなかった。そのアイデアが目覚めてからも癌のように君をむしばんでいくことを。」

コブは懺悔するように言いました。
そして泣いているモルにコブは取引を持ちかけたのでした。

俺がここに残るかわりにロバートの居場所を教えてほしい。

モルは了承するとロバートの居場所を教えました。
ロバートは奥のバルコニーにいました。アリアドネはコブに一緒に来るように促します。しかしコブは断りました。

「もう少しでサイトーがここに落ちてくる。俺はサイトーを連れて帰る。モルと一緒にはいられない。」

それを聞いたモルはコブに襲い掛かります。アリアドネはモルを撃ちました。驚くコブにアリアドネは「アドリブよ。」と言いました。そしてアリアドネはロバートをビルのバルコニーから突き落としたのでした。

ロバートは虚無から目覚め、第3階層目の病院で目を覚ましました。

アリアドネがおこなった強制キック⇒本来ならロバートはひとつ上の階層からのキックでしか目覚めなませんが虚無にいたため死ぬこと、もしくは死に近い落下感を体験することで虚無を抜け出したのではないかと推測できます。

3層目に戻ったロバートはイームスに背中を押され、父がいる病室に入りました。そこで父と会い、金庫を開けるとそこには、父との思い出の風車と写真がありました。

父は自分のことを愛していてくれていたんだと深く感動するロバート。

一方虚無では、アリアドネがコブに「必ず戻って。」と言ってビルから飛び降りました。

コブは「わかった。」と言いました。

あらすじ6/7「怒涛の連続キック!現実へ」

第1階層目、ユスフの乗る車は、ゆっくりと橋から落ち、今まさに着水する瞬間でした。

第2階層目、アーサーのいるホテルでは、タイミングを計りながら今まさに爆弾のスイッチを押すところでした。

第3階層目、雪山の病院では、敵に囲まれたイームスが仕掛けていた爆弾を押す瞬間でした。

‥全てのタイミングが一致したその瞬間。虚無にいたアリアドネはビルから落ち、強制キックによって3階層目で目覚め、その瞬間、病院に仕掛けられた爆弾で建物が崩落し、2階層目のアーサーのエレベーター爆破の衝撃によって、2階層で目覚め、そして1階層目の車が着水した衝撃で、アリアドネは虚無⇒3層目⇒2層目⇒1層目まで連続キックによって引き上げられました。

怒涛の連続キック!!すごーーい!!鳥肌立った!!
このシーンは圧巻の一言に尽きます。見事な映像美と積み重なったそれぞれの思いが爆発によって一気に浄化されていくような、カタルシスに近い感情を抱くことができます。ようやく帰れるという安心感と同時にうまく行ってくれという緊迫感が漂う魅力的なシーンです。観ていない人はぜひ映像でこの感動を味わってください。

1階層目の夢の中、水中から脱出するメンバー。なんとか全員で海辺にたどり着くが、コブとサイトーは眠ったままでした。

ロバートは偽装したピーターと海辺で話します。

「分かったんだ。あれは父からのメッセージだった。自分の道を切り開けというメッセージだったんだ。」

「だからそうしてみようと思う。父のマネをするんじゃなく、自分なりの何かをしてみようと思う。」

静かにうなずく偽ピーター。

あらすじ7/7「コブの選んだ結末」

場面は変わり、コブは冒頭にいた屋敷の老人と会話しています。

老人は言いました。
「私を殺しに来たのか・・。誰かを待っていたんだが・・。」

老人はコブをゆっくりと見ました。
「・・コブ?・・そんなばかな。あの頃は若かった。今は老いぼれだ。」

コブはゆっくりと言います。
「・・会いに来たんだ。あなたに。思い出してほしくて・・。この世界は現実じゃない。」

「・・あの時の約束を果たせというのか。」

「信じて飛べばいいんだ。・・戻ろう一緒に。」

コブは、ゆっくりと目の前にあった銃に手を伸ばしました。老人は静かにそれを受け入れたのでした。

飛行機の中、静かに目覚めるメンバー

飛行機の中、メンバーたちは静かに目を覚ましました。ゆっくりとみんなの顔を見合うメンバーたち。コブも目を覚ましました。そして順番に目覚めた顔をみていきます。
ユスフ、ロバート、アーサー、アリアドネ、イームス。

そしてサイトー。

サイトーは静かに驚きながら、コブと目を合わせました。コブも同じ表情でこっちをみています。見つめあう2人。

サイトーは、ハッとして電話をかけます。

飛行機はアメリカに到着し・・

空港に着くと、コブはおそるおそる入国審査を受けました。

「‥おかえりなさい。」
職員がそういって判を押しました。

「‥ありがとう。」
コブはほっとして家路へと向かうのでした。

トーテムの行方

コブは家に着きました。中に入るとコブはテーブルの上にトーテムを回し始めました。ふと向こうを見ると、子供たちが草原で遊んでいます。そして子供たちは振り返り、こちらにやってきたのでした。

その瞬間、コブはトーテムを見るのをやめました。そして子供たちを抱き寄せたのでした。

トーテムはテーブルの上で回り続け、勢いを弱めながらも少し傾いて回っているのでした。

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~観終わった後の感想~

コブにとってトーテムの行方はどうでもよかったんだと思います。今ここが現実か夢かなんて些細なことで、それよりも大事な想いを大切にした結果、コブはトーテムをみるのをやめたのではないでしょうか。
もしくは彼にとってここが現実だと思えば現実になりえるというアイデア(インセプション)が最後に定着した瞬間がまさにあのシーンにあらわれているような気がしました。
コブはモルにインセプションを仕掛け、ロバートにも仕掛けました。しかし最後の最後、コブはトーテムを見ないという行動を起こすことで、自分自身にインセプションを仕掛けたのです。トーテムを捨てた瞬間、コブは現実か夢かという疑心を罪や妄執やトラウマと一緒に置き去りにすることで、決して見ることのできなかった続きを、子供たちの姿を抱きしめられるようになると悟ったのではないでしょうか。そこにいくには「夢か現実か」は関係なく、「誰が誰といれるか」という最もシンプルで最も重要な答えにようやくコブはたどり着いたように思えました。

重厚なストーリーと幻想的な映像で最後まで退屈せずに観れました。インセプションぜひみなさんもご覧になってください!

最後の結末はどっち?ほかの人のトーテムが知りたい!などなどインセプションの謎や気になる伏線についての解説はこちらから!【ネタバレ】インセプション徹底解説!気になる伏線とラストの考察

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