【ジョン・ウィック】2014年公開アメリカ映画。ジャンルはいぶし銀スタイリッシュ復讐アクション。
引退した伝説の殺し屋ジョン・ウィック。彼は亡き妻に贈られた一匹の愛犬と慎ましく暮らしていた。しかしその平穏な暮らしはひとつの事件で大きく変わることになる。
この映画から学ぶことはひとつだけだ。犬と車の恨みは恐ろしい!
キャッチコピーは見惚れるほどの、復讐。
映画情報
今作で監督を務めるのは「マトリックス」などでスタントに定評のあるチャド・スタエルスキ。
あのキアヌ・リーヴスとチャド・スタエルスキが再タッグを組んだアクションは一見の価値あり!齢50を超えるキアヌ・リーヴスの極みアクションが炸裂する!
原題:John Wick
上映時間:101分
監督:チャド・スタエルスキ
製作総指揮:キアヌ・リーブス
出演者:キアヌ・リーブス(ジョン・ウィック)、ミカエル・ニクヴィスト(ヴィゴ・タラソフ)、アルフィー・アレン(ヨセフ・タラソフ)、イアン・マクシェーン(ウィンストン)、ウィレム・デフォー(マーカス)ほか
【ジョン・ウィック】シリーズ徹底解剖!キャストは?銃器は?犬の名前や車の種類は?ホテルの掟やコインの価値を解説!
あらすじネタバレを感想つきで紹介!
※ここからはネタバレを含みますので鑑賞前の方は気をつけてください。
あらすじ1/8「引退した伝説の殺し屋」
ジョンウィックは、引退した元凄腕の殺し屋です。彼は亡き妻に贈られた愛犬デイジーとともに余生をつつましく過ごしていました。
ある日のことです。ガソリンスタンドで愛車のマスタングに給油していたところ、チンピラに絡まれます。
「いい車だな‥。」
「‥ありがとう。」
「‥俺に売ってくれないか。」
「すまない。大事な車なんだ。」
もめ事を避けたいジョン・ウィックは早々に会話を切り上げ、家に帰りました。
あらすじ2/8「命知らずな強盗」
その夜ジョン・ウィックの家に強盗集団が侵入します。家をめちゃくちゃにされて異変に気付いたジョン・ウィックは後頭部を殴打され、気絶します。
気づいたときには誰もいませんでした。目の前に血の跡が続いています。こちらに続く血の跡の先には愛犬デイジーの亡き骸がありました。悲しみにくれるジョン・ウィックは自身の愛車マスタングが盗まれていることに気づきます。
怒りに震えたジョン・ウィックは地下室の床をハンマーで叩き割ります。中から出てきたのはおびただしいほどの銃と金貨。殺し屋時代の装備品一式が埋められていたのでした。
あらすじ3/8「復讐開始!」
復讐の鬼と化したジョン・ウィックは知り合いの車屋で俺のマスタングが来たか尋ねます。
車屋は言いました。
「‥来た。もちろん断ったが。」
「あいつの名は?」
「‥ヨセフ・タラソフ。ロシアンマフィアのヴィゴ・タラソフ、その息子だ。」
あらすじ4/8「息子が侵した代償」
一方そのころロシアンマフィア側もその事態を知り、焦っていました。親父のヴィゴは息子のヨセフを呼んで怒ります。
「なんてことをしてくれたんだ!このバカ息子が!」
「殴られたヨセフは、あんなのただの人間だ!俺が責任を持ってヤツを殺してくるよ!」
「お前はジョン・ウィックという男を知らないんだ。おとなしくしていろ。」
あらすじ5/8「親父、息子のケツを拭く!」
ヴィゴはすぐさまジョン・ウィックに電話をします。実は昔仕事を依頼したことがあるので、知らない間柄ではなかったのです。
「‥ジョンか?」
「‥‥。」
無口なジョン・ウィックにヴィゴは諭すように話します。まずは落ち着こう。この世界じゃ行き違いはよくあることだ。おまえが望むように取り計らうからここは穏便に済ませないか。
ヴィゴはなんとか事態の収拾を図りますがジョン・ウィックは電話を切ります。
ヴィゴはため息をつきました。そして組織を、息子を守るため手下たちにジョン・ウィックの殺害を命令したのでした。
ジョン・ウィックを殺すことは難しいと悟りながら。
あらすじ6/8「ジョン・ウィック無双!」
ヴィゴの予想通りジョン・ウィックに差し向けられた手下たちは全員返り討ちに遭います。
ジョン・ウィックは情報を得るため、裏社会の掟によって守られているコンチネンタルホテルを訪れます。
顔なじみであるホテルオーナーのウィンストンからヨセフの居場所を聞き出したジョン・ウィックはその夜、ナイトクラブを単身襲撃します。しかし間一髪のところでヨセフは逃亡したのでした。
あらすじ7/8「親父、息子のケツを拭ききれず!」
派手に暴れたジョン・ウィックは女暗殺者に命を狙われますが、友人の殺し屋マーカスによって危機を脱します。
ジョン・ウィックはヴィゴを誘い出すため、ヴィゴの隠し財産が保管されている教会を襲撃して燃やします。
怒ったヴィゴはジョン・ウィックを襲撃して捕獲することに成功します。ヴィゴは犬のためだけにこんなことをしたのか!と憤りますが、息を整えてこれで終わりにしようと再度説得を試みます。
しかしそれを拒否したジョン・ウィック。間一髪のところで友人マーカスに助けられ、逆にヴィゴを追い詰めて息子ヨセフの居場所を聞き出すことに成功するのでした。
あらすじ8/8「ヴィゴの最後の男気」
ジョン・ウィックはヨセフが避難している厳重に警備された要塞に乗り込みます。次々とマフィアたちを殺し、ついにはヨセフに銃弾を放って仕留めることに成功したのでした。
ヴィゴはせめてもの復讐にとジョン・ウィックの友人マーカスを殺します。そしてジョン・ウィックにそれを伝えて自身は港にあるヘリポートから脱出を図りました。
ジョン・ウィックはヴィゴの手下たちを葬りながら、港にやってきます。ヴィゴはその姿をみてヘリに乗るのを辞めてジョン・ウィックに一騎打ちを申し出るのでした。
死闘の末、傷だらけになりながらもヴィゴを始末したジョン・ウィック。傷を治療するため閉店した動物病院に入りました。そこで檻に入れられた処分待ちの一匹の犬を見つけます。
治療を終えたジョン・ウィックは解放した犬とともに夜の街へと消えていくのでした。
伝説の殺し屋ジョンウィックとは?
ジョン・ウィックとは、劇中で伝説とされる殺し屋です。現役時代の逸話は数多くあり、そのなかのひとつ「1本の鉛筆で3人の男を始末した」という伝説がヴィゴの口によって語られました。
「殺し屋殺しの殺し屋ババヤガ」という異名を持つジョン・ウィックは愛する妻のため、一度は殺し屋稼業を引退しました。しかし数年後、病死した妻から贈られた犬がロシアンマフィアのヨセフによって殺されたことで復讐のため殺し屋として舞い戻ってきたのでした。
ジョンウィックの愛犬はなぜ殺された?
ロシアンマフィアのドラ息子ヨセフは、ジョン・ウィックが乗っていた車に一目惚れします。
最初は俺に売ってくれと言ったヨセフでしたが、断られたことをきっかけにジョン・ウィックの家まで跡をつけ、部下とともに強奪しようとします。
異変に気付いたジョン・ウィックは後頭部を殴られ、倒されます。この時、愛犬デイジーが主人を助けようとマフィアたちに立ち向かい、返り討ちに遭ってしまったのです。
ちなみに愛犬デイジーの犬種はビーグル犬でした。
ジョンウィックの愛車ってどんな車?
ジョン・ウィックの愛車は1969年式、フォードマスタングBOSS429という車です。ファンの多い車でハリウッド映画でも数多くの作品で登場します。
フォードの古臭いというイメージを払しょくするため当時開発されたのが、初代マスタングと呼ばれる車です。スポーティ、高性能、低価格をコンセプトに爆発的に売れました。
ジョン・ウィックが乗っていたマスタングはその2代目にあたるマスタングで、馬力があるハイパワーで有名な車です。
~観終わったあとの感想~
うーん。‥親父関係なくない!?と一言こぼれそうになる展開でしたが、いかんせんキアヌ・リーヴスがカッコよかったので良しとします。
最後の決闘シーンは敵側のロシアン親父の男気に涙が出そうでした。
息子がしでかした過ちに組織が全滅し、最後には親父が死ぬ覚悟でジョン・ウィックに立ち向かう姿はなんとも考えさせるものがあります。
なんというか仮面ライダーに立ち向かう怪人のような切なさって感じですかね。絶対に負けることがわかってても立ち向かう勇気と男気に心からアッパレを送りたいと思いました。
あっぱれ!
ロシアン親父ヴィゴ!
さて映画の感想に戻りますが、ジョンウィックのキレッキレのハードボイルドアクションは息をする暇がないくらい展開が早くて素晴らしかったです。50歳の動きとは思えないキアヌ・リーヴスのアクションはカッコ良いの一言でした。
正直観ていてロシアンマフィア側がかわいそうになってくるくらいジョンウィックは容赦なかったですね。
犬好きを自称する僕ですが、劇中で何度も「犬殺しただけでここまですんのかよ‥。」って思っちゃいました。
まだまだ犬への愛情が足りないようです(猛省)。
ジョンウィックは公開後、大ヒットを記録してすぐさま続編が作られました。そちらのアクションもさらにパワーアップして面白いので興味のある方は是非ご覧ください!