【アイアムレジェンド】2007年公開アメリカ映画。廃墟と化したニューヨークを舞台にダークシーカーと呼ばれる怪物と戦う男の物語。
目次
映画情報
アイアムレジェンド原作「地球最後の男」はこれまでに3度映像化されている。ウィルスにより世界人口のほとんどが死滅してしまった中、ただ一人生き残った生存者として人類再生の道を模索する。
キャッチコピーは、地球最後の男に希望はあるのか。 世界崩壊後、人類再建のため研究に励むその姿は彼らにどう映るのか。タイトルの意味にも注目してみると一層心引かれる作品となっている。
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原題:I Am Legend 上映時間:100分 監督:フランシス・ローレンス 出演者: ウィル・スミス(ロバート・ネビル)、サリー・リチャードソン(ゾーイ・ネビル)、アリシー・ブラガ(アナ)ほか
あらすじ1/8崩壊した世界
ガンの特効薬開発から3年後、廃墟となったニューヨークでひと気のない街を犬とともに車で疾走する男がいます。野生化したニューヨークではライオンが鹿を狩っていました。夕方に鳴り、時計をみて男と犬は家に帰ります。
あらすじ2/8軍人兼科学者の男ロバート・ネビル
世界崩壊前、車で家族と逃げているとNY封鎖の報が入ります。男は2週間以内に特効薬を開発すれば感染を防げると町に残ることを家族に伝えます。
男の名前はロバート・ネビル。軍人兼科学者で感染源となったニューヨークでウイルスを死滅させるワクチンを開発すべく奔走していました。 車から降り、ヘリで逃げるため避難所へ。検閲を通り家族をヘリに乗せます。その時、娘からまだ赤ん坊の犬のサムを受け取ります。
「ダディ、みて蝶々よ」(手のひらを蝶の形にする)
娘は無邪気に遊んでいました。 そして家族が乗るヘリが飛び立つと橋への爆撃が開始されました。
運悪く近くのヘリが爆風に巻き込まれ、家族の乗るヘリに衝突します。 街にはロバートと愛犬のサムだけが生き残りました。
あらすじ3/8研究の成果と次の段階
日課のトレーニングが終わり、ロバートは地下の研究所に入ります。実験用のネズミはすべて凶暴化しており、ガラスケースに入っていました。ロバートは血清の効果を試していた6番の被検体(ネズミ)に成果が見られていたことを確認します。
そこで次は人体への実験を行うため、銃を持ちサムと街に出ました。 レンタル屋にて自分で配置したマネキンに話しかけるロバート。マネキンの1体に恋をしているが話しかける勇気がないという演技をしながらDVDを選び、外に出ます。
世界でたったひとりとなった男の寂しさと狂気性が染み出ていて印象深いです。
あらすじ4/8ダークシーカーの捕獲
ロバートは無線で毎日同じ時間に放送し、生き残った人々がいれば連絡してほしいと言います。その後、戦闘機の翼の上でゴルフをしていたところ、鹿を見つけ、追いかけることに。
鹿が建物の中に入り、愛犬のサムも追いかけて建物内に入ってしまいます。驚きながらも止まるように叫びますが、愛犬サムは止まりません。仕方なくロバートも中に入ります。
暗闇の中、散策するロバート。あちこちから異形の悲鳴が聞こえます。血がしたたり落ちる階段を上がるとそこに鹿の死骸がありました。
驚くロバートですが、少し先におびえたサムを見つけます。振り返るとダークシーカー(ゾンビのような怪物)が襲い掛かってきました。
銃で応戦しながらサムと一緒に逃げ、窓から飛びおりました。追ってきたダークシーカーは太陽光にさらされると焼け焦げたように死亡しました。
ロバートはその後、自分の血をエサにワイヤーで罠を張ります。 しばらくして女性ダークシーカーを捕獲したところ建物の暗がりから別のダークシーカーがこちらを恨めしそうに睨みながら消えていきました。
あらすじ5/8不穏なマネキン
地下の実験室、捕獲した女性シーカーを被検体としてクリピン・ウイルス(K・V)の血清を投与します。
ダークシーカーは発狂した後、心停止しました。肩を落とすロバート。強心剤のような注射を打ち、ダークシーカーは息を吹き返しました。
感染爆発から1001日目、「感染者の群れに遭遇」と記録を残すロバート。 次の日、車で散策する途中、レンタル屋に配置していたはずのマネキンが別の場所にあったのを見つけます。 動揺し叫びながら近づくロバート。
「フレッド、どうやって移動した!」
(フレッドはマネキンの名前)
銃を撃ち、叫ぶロバート。 不振に思いながらフレッドの近くに寄ると罠が作動し、頭を打ったロバートはワイヤーで逆さづりになって気絶してしまいました。
あらすじ6/8愛犬サムの最後
アラームの音に目覚めると、日は暮れていました。愛犬サムが鳴き続けています。 まずい。ロバートはナイフでロープを切って地面に落下しますが、衝撃で足を負傷してしまいます。
なんとか這ってその場を離れようとしますが、日はどんどん陰ります。 差し日の間隔が狭く細くなっていきます。サムが暗がりに向かって吠えます。
サムを制止しながら車に戻ろうとする中、暗闇からダークシーカーの犬が解き放たれました。 間一髪サムに命を助けられ、銃で応戦しますがサムは噛まれて負傷してしまいます。
「サマンサ(サムの本名)、俺を見ろ。すぐ家に連れて帰るからな。」
家の地下室。負傷したサムに実験中の血清を打ち、抱きかかえながら歌を歌います。 徐々に毛が抜けるサム。瞳孔は赤くなり、歯茎には血管が浮き出ています。
しばらくするとダークシーカーと化したサムは腕の中で暴れ、噛みつこうとしました。 ロバートは涙を流しながらサムの首を絞めるのでした。
あらすじ7/8自暴自棄な復讐
愛犬サムのお墓を掘るロバート。 夜になり、自暴自棄となったロバートはダークシーカーの群れを車でひき殺していきます。
しかし反撃され、車は横転します。 とどめを刺される寸前、紫外線のライトが放射され、ロバートは何者かに助けられます。 意識が薄れる中ロバートは言います。 「家はワシントン・スクエア11、後を付けられるから夜明けまで帰るな‥。」
目を覚ますと女性(アナ)と男の子(イーサン)が朝食をとろうとしていました。 彼らはロバートの放送を聞いてやってきたようでした。これから生存者の村に行くといいます。 話を聞いたロバートは激昂します。そんな村など存在しない。だまされるな。
しばらくして落ち着き、地下室で話すアナとロバート。 以前捕らえた女性ダークシーカーの様子が安定しています。体温を下げることで血清の効果が高まることを発見したようです。
あらすじ8/8アイアムレジェンド
その夜、後を付けられていたダークシーカーの大群に襲撃にあいます。 ロバートは罠を発動させ、周囲を爆発するも十分ではありませんでした。侵入してきたダークシーカーを銃で反撃しますが、第二陣が迫っています。 ロバートはアナとイーサンを連れて急いで地下室に入ります。
地下の研究室では血清の効果があらわれ始めた女性ダークシーカーの姿がありました。 ロバートたちは驚きながらも迫るダークシーカーから逃れるため、強化ガラスの向こうに避難しながら叫びます。
「待ってくれ、君たちを助けてやれる!」 「特効薬が見つかったんだ!」
しかし聞くそぶりもないダークシーカーは強化ガラスに体当たりします。 ロバートはひび割れていくガラスの模様に蝶々をみます。
みてパパ。蝶々よ。
何かを悟ったロバート。実験体から血を抜き取り、アナに渡します。そしてアナとイーサンを奥にあった焼却炉に入れ、手りゅう弾を手にダークシーカーの群れに飛び込みました。
場面は変わり、アナとイーサンは実在した生存者の村にたどり着き、血清を渡します。 そして自らの命を引き換えに治療薬を開発したロバート・ネビルは「伝説」となったのでした。
観終わった後の感想
映画の流れはシンプルで誰がみても分かりやすい作りになっていたので大変観やすかったです。 犬のサムが健気で可愛く、ウィル・スミスの相棒として映画に華を添えてくれました。
一応分類としてはゾンビ映画になると思うのですが、一般的なゾンビ映画と違ってダークシーカーは動きが早く、狡猾さを兼ね備えているので観ていてハラハラする場面が多かったです。
物語終盤で特効薬の開発に成功したにも関わらず、意思の疎通が取れない場面はもどかしかったですね。せめてあと1日あればと考えてしまいました。 少々グロ描写もありましたが、ホラーが苦手な方でも楽しめる映画だったように思います。
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